京織ジャカード

糸に、色。京都で織られ、内側にだけ纏う。

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THE LOOMS / 織機

京都

数十年前の織機が、今も動いている。

いまは、柄をデータで送れば、そのまま織り上がる時代だ。
それでもこの工房では、紋紙と古い織機が動きつづけている。

古い機械は、人の手が離れれば止まる。
毎日、機の調子を見る手があって、はじめて動く。
THE URAhの裏地は、その手の中で織られている。

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THE PATTERN CARDS / 紋紙

布の前に、紙がある。

織機が読むのは、データではない。紙である。
柄は、穴を穿たれた紋紙となり、一枚ずつ綴じ連ねられて織機に掛けられる。
織機はその穴を読み、経糸を一本ずつ引き上げながら、柄を織り出していく。

一八七二年、京都の職人がリヨンから持ち帰ったジャカード織機と、同じ仕組みである。

柄を描く者、紋紙を起こす者、機に掛ける者、織る者。
布になる前に、いくつもの手を通っている。
纏っているのは、そういう布である。

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THE SHIPPŌ / 七宝

七つの宝

円が円と重なり、途切れない。

この紋様を七宝という。七つの宝、と書く。
仏教で尊ばれた七つの宝。数え方は経典によって異なるが、
金、銀、瑠璃、玻璃、硨磲、珊瑚、瑪瑙などを指す。
裏地の四色のひとつ、瑠璃も、この七つの宝に数えられている。

円は互いに重なりながら、四方へ果てしなく続く。
そこから七宝は、人と人とのつながりを表すようになった。
断たれることのない縁は、七つの宝に等しい。
そういう意味を持つ紋様である。

この一着のために、最初から選ばれていた柄ではない。
意味を知って、この柄に決めた。

内側に織り込まれ、見るのはあなただけである。

  • Bishu MELTON Wool

    羊毛に、水。水に締まり、歳月を経て、なお立つ。

    尾州へ 
  • Himeji Kurozan Leather

    革に、漆。手に生まれ、時に磨かれる。

    姫路へ 
  • Hanyu Tailoring

    布に、針。最上の仕事は、見えない場所にある。

    羽生へ