尾州 メルトンウール

羊毛に、水。水に締まり、歳月を経て、なお立つ。

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THE LAND / 土地

尾州・愛知

ウールは、水から始まる。

木曽の山から流れ出た水が、濃尾平野を渡る。
この地の水は、軟らかい。
羊毛を傷めずに洗い上げ、黒を深く沈ませる。

明治の頃から百年あまり、この地は羊毛を織りつづけてきた。
いまでは、日本最大の毛織物の産地である。

糸を紡ぐ者、染める者、織る者、仕上げる者。
一社ではなく、一工場でもない。
それぞれの工程を担う工房が、産地全体で、静かにひとつの布をつくる。

THE URAhの黒は、この水の中で生まれる。

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THE CLOTH / 布

オールドメルトン

織って、縮めて、メルトンになる。

尾州で織り上げた羊毛の布を、縮絨(しゅくじゅう)にかける。
軟らかい水で洗い、熱と圧をかけ、繊維どうしを密に絡ませていく。
布は縮み、目は詰まり、織り目が見えなくなるほど面が締まる。
これが、メルトンである。

風を通しにくい。
密に絡んだ繊維は内に空気を抱え、温かさを逃がさない。

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THE RESULT / 一着

メルトンは、垂れない。立つ。
肩の線は保たれ、身頃はまっすぐに落ちる。
バーシティジャケットが、昔からこの生地で仕立てられてきた理由がそこにある。

纏うほどに体に馴染み、それでも形は崩れない。
年月を重ねるほど、あなたの体の線を覚えていく。

  • Himeji Kurozan Leather

    革に、漆。手に生まれ、時に磨かれる。

    姫路へ 
  • Kyo-Ori Jacquard

    糸に、色。京都で織られ、内側にだけ纏う。

    京都へ 
  • Hanyu Tailoring

    布に、針。最上の仕事は、見えない場所にある。

    羽生へ